第9教室:『湖畔』(ドイツ語学習)『アルト・ハイデルベルク』学習済み

『湖畔』を読みながらドイツ語の学習をしましょう.

語学学習日記(ドイツ語学習)アルト・ハイデルベルク(12)

アルト・ハイデルベルク(12)


—————————【12】—————————————
         
Metzing. (halblaut). Weil hier alles nach der alten
     gleichgültigen Schablone gehandhabt wird.
      Dieser Schulmeister hat Sr. Durchlaucht
Erziehung geleitet, ergo er geht auch mit nach
  Heidelberg; ein Mann, der von einfachsten
  Regeln des wirklich vornehmen Tons keinen
  Begriff hat.


—————————【訳】—————————————

フォン・メッツィング:(小声で)ここでは何もかも全てが
      昔の古いどうでもいい形式だけで事が
      進められますからね。あの教師が殿下の
      教育を指導してきたのです。
      それゆえあの教師もハイデルベルク随行する
      のですよ。あの男がね。品格ある話し方の簡単
      な規則さえ心得ていないあの男がね。


—————————【語彙】—————————————
    
weil (従属接続詞)~であるから
nach ~に従って
       (ここでは4格支配で、基準、指針などを表します)

gleichgültigen < gleichgültig (形容詞)どうでもよい、興味がない
冷淡な、無関心な
die Schablone (_/_en)  決まり文句、紋切り型、型通り
gehandhabt < handhaben 過去分詞 (機械などを)操作する、扱う 
                  (法律などを)適用する、用いる
Der Schulmeister  教師
die Erziehung(_/複数形なし)教育、しつけ、マナー
geleitet < leiten (他動詞)(4格)~を率いる、導く、指揮する
                   案内する
ergo それゆえ、従って
einfachsten < einfach (形容詞)(~st で最上級、さらに語尾en)~st
      語尾enはその付加名詞Regelnが複数3格強変化
        のため。      
Regeln < die Regel の複数形 規則、
               習慣(この意味のときは単数形で用いる)
vornehmen < vornehm (形容詞)上品な、気品ある、高潔な
Tons < der Ton (_/Töne ) 口調
der Begriff (m)(_(e)s/_e) 概念、理解、把握
von (前置詞3格支配)(テーマ) ~について 
   ここではRegeln  規則について(何も理解していない)
   von Regeln keinen Begriff hat.
derは関係代名詞で、ein Mann にかかり、
   不特定の男と言っておいたあとで
   こんな男、あんな男と文句を付け加える文を掛ける梯子の役目。