第9教室:『湖畔』(ドイツ語学習)『アルト・ハイデルベルク』学習済み

『湖畔』を読みながらドイツ語の学習をしましょう.

語学学習日記(ドイツ語学習)アルト・ハイデルベルク(97)

アルト・ハイデルベルク(97)


—————————————【97】———————————————————

   Lutz.  Ich sage. es ist gut, lieber Schölermann.  Sie werden das
       nachholen. (Hält den Kneifer vor die Augen.) Das Haus liegt am
       Wasser.  Was ist das für ein Wasser ?

 Rüder.  's ischt der Neckar.

   Lutz.  Neckar.  Schön.  ——Ich leide an Rheumatismus,  lieber
       Schölermann,  und Sie miethen eine Wohnung am Wasser.
                         
Schölermann. (ängstlich).  Herr Lutz ——

 Rüder.   's ischt die komfortabelste Studente—Wohnung in
       Heidelberg.  's hat die letzte drei Semester der Herr Graf von
       Fürsteberg drobe gewohnt.
    
——————————— (訳) ————————————————

 ルッツ:親愛なるシェーラーマン君、それは、それでいいんだよ.
         (鼻めがねを掛けて)埋め合わせは、またしてもらうよ.
          この館はすぐそばに川があるんだな.何の川かね?

リューダー:そいつぁ、ネッカル川でさ.

   ルッツ:ネッカル川か.ふん.——親愛なるシェーラーマン君、
      私はリューマチを患っておる.それで君は川沿いに住まい
    を取ったのだな. 

シェーラーマン:(不安そうに). ルッツ様——

リューダー:ここはハイデルベルクでも快適な学生住居ですだ.
        最近ではフォン・ヒュルステベルク伯爵様が3学期間
    階上の部屋にお住まいでしたよ.

 

———————————《語彙》————————————————

nach/holen (他) (4格を) 取り戻す、埋め合わせする
der Kneifer (同尾式) 鼻めがね
leide <leiden (自) (an + 3格)(病気に) かかっている 
      (unter + 3格)(3格に) 苦しむ
der Rheumatismus [ロイマティスムス] {_/_tismen}(医)リューマチ   
miethen (南部方言)→mieten (他)(4格を)賃借りする
  Sie mieten in der Stadt eine Wohnung.
    彼らは市の中心部に住まいを借りる.
ängstlich (形) 不安そうな 
drobe → droben [南ドイツ、オーストリア] あの上[の方]で、天上で
   am Himmel droben  空の高みに
  

———————————≪ひとこと≫————————————————

ネッカー川と訳していたNeckerを「ネッカル川」に変えました.
私たち日本人にも、この町の古風さが感じられるかと思いました. 


lieber Schölermann の lieber は日本語にはなじまないので普通は訳しません.
しかしこの戯曲のもうひとつの魅力、ルッツの愉快さを引き出すのに、
敢えて「親愛なる」をつけておきました.

 

 

お知らせ:次回の学習記事の投稿は9月28日(火)

     学習終了後になります.どうぞよろしく.

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  学習スケジュール

日曜日:トニオクレーガー(投稿予定なし)

火曜日:魔の山(投稿予定なし)

   :アルト・ハイデルベルク

 

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